きんぴら通信。2009年5月号

  • 『相変わらず忙しい日々ですが』 by店長
    3月の下旬から森作業の続きでキノコの菌ウチ作業が始まり、同時に進めようと思っていた枝材のチップつくりはほとんど出来ずに4月に入り、苗つくりと種まきや畑の準備などでキノコの菌ウチ作業も途中下車の状態でいます。平出の泉の桜も急ぎ足のように満開になり、散り始めそうな勢いです。

    今日は雨です。疲れた体を休めるにはうってつけな日かと思いきや、そうは問屋がおろしません。日曜の午前中に稲の種まきを予定しているので、今日は雨の中田んぼで苗床つくりをしました。大人たちの合羽を着ての外作業は子供のころよく見た風景のような気がします。それなりに大変な作業だったのだと思えますが、子供のときには楽しそうに見えていました。雨河童に当たる雨音を楽しみながら今日は外作業をします。トラクターのすぐ横をツバメが勢いよく追い越していきます。タンポポが一面に咲き始めました。

    季節に追われての生活はとても大変ではありますが、人間らしい生活なのだと実感しています。まだまだ自分のやっている農林業が生活を支えてくれているとは思えませんが、自分の行く道としては確かな道を歩いているという核心みたいなものを感じてはいます。だから体のきつい時にもがんばれていると思えるのです。そうですね、大げさかもしれませんが、田んぼや畑や山作業をしているときにぽっくりと倒れて逝くというのもいいなぁと正直思っているのです。きんぴらの森の駐車場側の松の木の高いところにカラスの巣が出来ていて毎日のようにたくさんのカラスが集まって追い回したり追い回されたりと騒がしくなっています。もしかしたら子育てが始まっているのかもしれませんね。森の中では大好きなダンコウバイの黄色の花も咲いています。

    ラジオ深夜便で新井満さんが良寛さんの詩をわかりやすい言葉に直して朗読しているのを聴いてやはり人の行き先はこれなのかもしれないなぁといっそう思いを強くしたのです。自給自足と質素な生活が自分も含め世界中の人が幸せに平和に暮らせる只ひとつの確かなことではないのだろうかと思えるのですが、いやはや物と欲が切りなくほしがる人間の多いことか。やはり難しいことなんだろうな。昨年秋に大きくなれずに冬を迎えた白菜たちがきれいな黄色の菜の花になって風に揺れています。ただ違っているのは蜂が飛んでいません。
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