きんぴら通信。2010年11月号

  • 『献上米きんぴかりが出来るまで』 by店長
    おじいさんから田を受け継いで今年6年目に入った。初めての大収穫となった。遂にここまできたかという思いと周りの人達にお福分けできる嬉しさはひとしおだ。おじいさんの田んぼは周りの田んぼと一緒で農協の指導のもと、苗は買って植え、その際に化学農薬のピンクの顆粒を根元に撒き田植えだけは自分たちで機械植えをする。植える間隔はなるべく詰めての12センチほどだったか、今は一番広く取れる15センチ幅にしている。光をなるべく沢山受けて太く丈夫な稲にしたい思いからですが、どちらが良いのかはまだ判りません。とにかく主に除草剤としての化学農薬と化学肥料を断ち、苗作りからの始まりでした。1年目は悲惨でした。苗は枯らしものになりませんし、もらった苗を植えても2枚の田んぼはひえばかりで稲は伸びても40センチくらいにしか伸びずほとんど穂がつきませんでした。草取り作業も毎日7月まで続き仕事としてもつらい作業でした。はぜに掛けても穂に実が入っておらず重みがないのですぐに風ではぜかけ棒から落ちてしまいます。その年は60キロ取れたかどうかでお米を買って暮らしました。周りからの目もありとても惨めな思いをしました。化学肥料は即効性がある代わり持続性がまったくないことを知ったわけです。その年の秋は有機資材をとにかくいっぱい入れることをしました。2年間落ち葉を集められるだけ集めて入れました。2枚の田んぼを作ることも断念しました。一枚は小麦ヤ大豆をもう一枚で米をと輪作しながら水の通しを良くする事と窒素分を増やす土作りに取り組みました。松本で有機農業をしている長澤さんにも来て貰って一から米作りを教えてもらいました。3年目からは森の里山整備も始め、その時に間伐した木の枝をチップにして田んぼに入れ始めました。収穫量は1反当り200キロになり家だけで食べていく分の量の確保は成功しました。苗作りのほうはまだまだでした。4年目からもらい苗ではなくある程度先が見える苗つくりが出来るようになりました。その一番の要因は自分にあった有効資材が見つかった事でした。苗が暑くなりすぎない冷たくなりすぎないというベタ掛けのアルミ蒸着シートを使い始めてからです。それでもまだまだ不安はありますが、やり方は確立できた思いです。我が家の田んぼは土ばかりの問題ではなく、畦の修理や水はけの悪さと一部沼地のようで深みが所々にあり、機械を入れられないところも有ります。田んぼの土の高さも違いが多く、水の深さも深い所と土の頭の出てしまうところがまだまだあり、田植えや除草の際にはとても都合の悪い田んぼです。深い所は機械植えが出来ずに手作業で植え直しをし、浅い所は雑草がしっかりはびこってしまいます。水はけを良くするのに配水管を埋めるか麦を作るのがいいと思いますが、上の他人の田んぼからの流水が多く、麦が育ちませんでした。水が畦から湧き水のように流れ込んで麦畑のつもりが朝方出かけてみると一面の水面の中に麦が植わっている状態にはがっくり来たものです。もう我慢できず畦塗りをさせてくれとこちらから頼み込み1度だけ畦塗りをしました。その後向こうから頼まれて有料で2年続きの畦塗り作業をしたおかげでひどい流水にはなっていませんが、今年もねずみの穴で流れ込みがありました。上の人の畦がしっかり治るまでは米を作るしかないようです。おととし太さ3センチほどの細い電線通し用のパイプを配水管にと手作業で埋めたのですが、今年も雨上がりにはしっかり水に浸かった田んぼに代わりがありません。友達に手伝ってもらって40センチの深さで200メートル掘った苦労はどうやら水の泡となったようです。それからおじいさんが入れ込んだ無意味なU字溝やらドラム缶があります。丈夫な畦にする為に田んぼの面積を小さくするのはいいとしても、無意味な異物を田に入れ込んで狭くする必要はありません。機械を痛める畦畔ブロックも自分としては取り外し、昔のように畦土を固める畦塗り方法で行きたく、色んな気になる田んぼの整備も毎年少しずつですがやってきました。この土木工事は体力勝負でして、一気にはやれません。米の収穫がすんだら来年へのスタートを切ります。田んぼの基本メンテナンスは秋から始まります。これからなのです。献上米とつけたのは昔殿様にここで作られたお米が献上されていたと聞いたからです。平出の泉からわき流れる15度Cの冷水は我が家の田んぼに流れ入っているのです。冷たい水で作られたお米は美味しいと昔から言われています。生意気ですが、目標は超高いのです。 現代の献上米にふさわしい米つくりを目指しているのです。
  • 『キノコ』 by葉
    聞くところによると今年はキノコが豊作らしいですね。きんぴら工房でも、去年の春にコマ打ちしたほだ木からシイタケがポコポコと顔を出してくれています。シイタケ以外にクリタケや、ナメコなんかも打ったのですが……どういうわけかそちらの方はイマイチ元気がありません。まあ、一年目だしそんなものかもしれないな。と、思いきや、一緒にコマ打ちをされた方が「なめこが取りきれない程出てきて困っている」と、言ってナメコをどっさり持って来てくれたりするから不思議なもんです。同じ菌を同じ木に打ち込んだはずなのですが……おかしいな。水が足りないのか、温度がマズイのか、それとも菌がうまく回り切っていないのか、……キノコの気持ちはどうにも難しくてよく分かりません。まだまだ観察と勉強が必要みたいです。
  • 「お知らせ」
    ■ぶどう、かぼちゃ、とうもろこし収穫しました。
    ・無農薬有機、自家栽培の、ブドウ、カボチャ、とうもろこしを使用した、ぶどうぱん、ぶどうくりーむ、ぶどうらいあん、すなふきん、もろこしぱん、を販売中です。
    ■揚げパン類再登場。
    ・大分、涼しくなりましたので、お休みしていた揚げパン類を再び作り始めました。
    ■自家栽培、各種全粒粉販売中
    ・遂に今年も麦の収穫作業が終わり、今まで品切れになっていた南部小麦、ライ麦、スペルト麦。合計三種の荒挽き全粒粉の販売が再開されました。
    今年収穫したお米“きんぴかり”1キロ500円で販売始めました。
    現在は、アルプス市場、CAMBIO、歯科大前のJA直売所、きんぴら工房の4箇所で購入可能です。
    また、ホームページの『きんぴら農園直売所』から通販の受け付けをしています。
    ■農事ボランティア募集中です。
    ・11月7日日曜日は干し柿つくりを予定しています。興味のある方は是非ご連絡下さい。
    ■月末恒例夜の食堂『ラ・ピンキ』
    11・12月はお休みとなります。
    ■きんぴら工房ホームページ
    ・イベント案内、パンや小麦の通信販売、農園ブログ等があります。
    http://kinpiratenntyousann.web.fc2.com/index.html

    『 催し物案内 』

    ★21日(土)22日(日)の2日間、きんぴら工房とアルプス市場で『夏のパン祭り』を行います。当日の商品は全て普段焼かないパン、創作パンが並びます。夏は涼しげなサンド類を主に並べる予定です。
    ★28日(土)アルプス市場のスイカ祭りできんぴらスタッフがパンを出張販売いたします。普段気になっていたパンへの疑問や質問等にも出来る限りお答えしますので、どうぞよろしくお願いします。

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    ★8月8日(日)
    塩尻アイオナ教会
    反戦平和集会「戦争の克服の『転換』はなにか」
    鵜飼哲(一橋大学教授)と3人の発題者
    14:00〜16:30   参加費 300円
    問い合わせ:0263-52-1889(横田)
    ★8月27日(金)28日(土)29日(日)
    松本ピカデリーホール
    劇団うたかた公演「ザ・パイロット」
    27日(金) 19:00
    28日(土) 14:00、19:00
    29日(日) 14:00
    (開場:30分前)
    長崎原爆投下の先導機・B29の機長だったパイロットが、被爆者となった里子を訪ねて、20年後に長崎に現れる。彼は自らの罪過をどうやって償えるのか。
    前売:1500円  当日:1800円  
    学生:500円
    問合わせ:0263-32-0088(ピカデリーホール)
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