きんぴら通信。2011年5月号

  • 『原発事故で判ってきたこと』 by店長
    今回の震災と原発事故で判ってきたことはテレビや新聞などのメデアというものが本当のことを正直に伝えていないということでした。きっと80%以上の国民はメディアからの情報をまるっと信じて疑わなかったと思いますが、インターネットにより情報はメディア以外のところからも私達に伝わることができるようになりました。その恩恵をこんなに感じたことはありませんでした。放射能の広がりと伝えるメディア情報もコンパスで距離ラインを書いたものがテレビ画面から流れたときは、ええ!、そんなバカな事があるのかいと思いました。その日の風の向きや強さや天候で汚染地区は全く違ってくるはずなのに、なんだいこれはと素人の店長さえ度肝を抜く報道でした。原発が爆発する可能性が高いうちに出来るだけ多くの国民に対応できる対策を早めに取らせて、安全になってから被災地に戻るとか通常の生活に戻るようにするのが普通だと思うのですが、国も東電もマスコミも全く逆のことを国民に強要しています。
    放射能安全基準も放射線の害が大きくなるに連れてどんどんゆるくなっていきます。こうなるともう安全基準などというのはどうでも良く決めておく必要など有りません。いい加減なこのような情報を出している人達が、デマだとか風評などということを真っ先に口にし始めました。
    テレビや新聞などのデマに騙されてはいけない世の中に明らかになっているんだなと思わないわけには行かなくなっています。何を信じ何を見極めていかなくてはいけないのか、ますます個人の感性や倫理や情報収集能力が必要な時代になっていることを感じています。
    こういった社会を作ってしまったのはそれを支えている人間関係や社会の経済によるしがらみといったものでしょうか。ここらで一回日本の社会改革を本気で行われないといけません。
    与党が変ったくらいではなにも変わらないと思います。今まで政治や行政に関わっていない人や関わっていても活躍できなかった人達で構成しなおす必要があるのではないでしょうか。年功序列が幅を効かせている行政(役人)と民間では電気と銀行と言われていますが、そのあたりかが変わるようでないと仕事内容や倫理観も変わってくるはずもないでしょうか。
    経済成長がなくても民衆と言われる人達が幸せに暮らせる社会とはやはり経済の循環が行われる自給自足が根底にある暮らしにこそあると店長は思っています。
    なにせ日本の報道の基本は設けることですので、どうしても大きなスポンサーが電力会社となると原発情報が実際から会社役員事情と推考と手直しとされて全くもっていい加減なご都合情報しかテレビで流れてこないわけだということがつくづく判ったわけです。枝野さんと管さんも(政治家)行政職員(お役人)原発に関しては電力会社とつるんでいた原子力安全保安院の言いなりとなってしまっていた。嗚呼、なにからなにまでお金に牛耳られている社会でないかい。こりゃ国民寄りの政策も報道もあるわけないわい。自分たちの命と暮らしを守るためにテレビで流されているデマに惑わされてはいけません。
    という訳で緑の党を日本にも作りましょう。
    と店長はなったわけであります。
    5月12日(木)19時から21時に松本市エムウィング6階ホールで田中優さんの講演会があります。ぜひぜひお出かけください。高校生以下無料ですので家族でお出かけください。今聞きたい話しがここにあります。全国で今一番熱い講演会だと思います。
  • 『田園都市』 by 葉
    先日、仲良くなった松本の古本屋さんから『田園都市』という明治の本を貸してもらった。
    田園都市、初めて聞く単語だった。自分とは縁遠い言葉なのかと思いきや、なんと塩尻や松本も田園都市を謳っているらしい。(今まで全然気付かなかったが、市役所から送られてくる緑封筒にも田園都市の文字が入っていた)
    一体、田園都市とは何なのか?
    少し興味が湧いたので、早速読んでみることにした。
    ――その理念は百年と少し前、イギリスでハワードという人が提唱したものから始まった。
    当時ロンドン市内では重工業が急速に発展した結果、生活環境が非常に悪くなり、貧困の拡大を招いていた。
    それを憂いたハワードさんは都市の郊外、つまり田舎と都市との中間に、農業と工業の良い所を併せ持った新しい理想郷を作ることを提案した。これが田園都市だという。
    具体的には……、工場で働く人々に八反歩の自家農園付き家屋を貸し与えて、農耕を義務付ける。
    趣味娯楽の為の公共施設、図書館や劇場を建設する。交通の便を良くして田舎と都市との差を無くす。
    質の高い商品を安く提供し、余剰に上がった利益については毎月その土地の人々に再分配する。等々。
    その他にも様々な創意工夫が提案され実行されたが、基本的にそこに暮らしている人々、個人個人がより良い生活を送ることを一番の目的にしていたようだ。
    農業も工業もその為に必要な手段であって、どちらが欠けてもいけない、という考えで貫かれていた。
    感心、いや、感動した。
    当時とは技術や環境が大分違っているけれど、同じような問題は現在の日本社会でも起こっている。
    仕事が無い、金にならない、という理由で地方の農村から都市部に人口が流出し、その結果、農産業が軽んじられて、一部の加工業だけが必要以上に重んじられる。
    仕事もなく、家もなく、路頭に迷う多くの人々。
    もちろん、ここに書かれている事がそのまま今の社会に通用するとは思わない。が、それにしたって学ぶところは非常に大きい。
    加工業に生活の基盤、考えの根拠を持っている人。株や取引で金を儲けている人々の中には、商品や金銭が魔法のように増えたり減ったりすると勘違いしていないだろうか?強く意識していないにしても、そのように感じてしまうことはないだろうか?
    当然そんな訳は無い。物質は姿を変えて移動しているだけで、その総量は絶対であり決して変わることはない。
    一つの林檎からは二つの林檎は生み出せない。
    ある作物を作ろうと思ったら、それに見合った物質を土に入れてやらなければならない。
    『TPPで農作物を海外輸出すれば儲かる!』とか調子のいいこと言っているけど、質の高い作物を海外に売り移動させるということは、自国の物の質が減り、将来的に貧しくなる、ということを忘れるべきではないと思う。
    ましてや日本は小さな島国なのだから、物の量などたかが知れている。広大な土地を持つ大国と同じ様に振る舞えば、あっという間に資源は枯渇し干上がってしまうことだろう。
    減った分は外国から輸入してくるから問題ない。という意見もあるかもしれない。
    確かに、売った分の物質を他の土地から買い取って補っていれば、物が循環していれば、当然枯渇することはない。
    ただ、考えてみて欲しい。
    資本主義、自由な経済活動というのは、本当に物を循環させる仕組みなのだろうか?
    今の社会はちょっと合理的な説明がつかない程に個人の格差が広がっている。
    働きたくても働けず泣いている人間がいる一方で、何十人分の働きに相当する給料を貰って笑っている人間がいる。
    個人が利益を集約し、資源を溜め込み留めようとする。
    偏る利益を還元し、隅々まで栄養を行き渡らせる動脈として作り出されたはずの仕組みは、今ではむしろ循環を止め、流れを阻害しようとするボトルネックになっていないか?
    『新興国の経済成長を日本に取り込まなければならない』
    なんだそりゃ。
    自国の領分だけでなく隣のテーブル、外国にある料理まで我慢できずに手を伸ばす。マナーが悪いにも程がある。
    他人の料理を食べてはいけない。そんなこと小さな子供にだって分かる道理だ。
    複雑なことをしようとするから難しくなる。世界世界というけれど、大は小を兼ねない。小動物、微生物が生きて初めて、大きな動物は生まれ出るのだ。
    地産地消が出来るなら、それが一番単純で、明快で、面倒がなく、合理的な循環の仕組みであるはずなのだ。
    成功者というのは、とかく成功した理論で物事を考えたがる。勝てば官軍ということだろうが、官軍だから正しいというはずもなく、儲けることがより良い社会をつくるという訳ではない。それは全く別の事柄だ。
    化学肥料や農薬の事にしたってそうだ。何億年も掛けて生み出されてきた自然の法則を、知ったかぶった人間が半端に管理しようとするから難しい問題が生まれている。
    完成済みのパズルを変に組み直す必要などない。
    単純なものは単純なままでいいのだ。
    TPPによる農業の経済化はこれまで上手く廻ってきた資源の循環を乱す行為だ。
    目的と手段が逆転してしまっている。経済は循環の為に存在するのであって、経済の為に生活を犠牲にしたのでは本末転倒もいいところだ。
    ましてや電気が足りず経済が成り立たないからと言って、放射能を産み物の質を汚染するなんてことは、決して許される事ではない。
    経済が衰退し大企業が潰れてもそれでも社会は生きていけるが、物質が汚染され循環が立ち行かなくなった世界は、個人は、死んでいくしかないのだから。
  • 「お知らせ」
    ■パン祭りの売上金の2割とカンパ箱のお金を日赤に募金いたしました。土曜から月曜までの3日間でカンパ箱には7,526円がたまった。我が家の息子達も少ない小遣いから小銭を集めて想像するに少額を入れてくれたようだ。それに加えパン祭りの売上から12.220円をカンパすることにしました。それから鳥の絵葉書を置いてくれている野鳥写真家の柳田さんがはがきの売上金を全部カンパしてくれました。有難う御座いました。
    ■先1年間ポイントカードを休止いたします。売上の1割を募金に回すためです。
    ■いしのまきNPOへのパン配送はただいま中止しています。向こうの様子に合わせての支援に切り替えました。ただいま様子見をしています。田んぼのグループでは被災地で米作りの出来ない人の分も内地で田んぼを増やす仕事を開始しています。
    ■月末恒例夜の食堂『ラ・ピンキ』
    5月の営業はイベント参加のためにお休みになります。
    ■自給自食支援施設今のところきんぴらで少しずつ購入してきた農機や製粉機などの貸し出しを考えています。維持費やもしやの修理のことを考えて会員制にすることにしました。年会費1000円で使用料はできるだけ安く抑えた価格を考えています。興味のある方は連絡をください。
    忙しすぎる日々に色々と頭と体が回らず止まったままです。
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