きんぴら通信。2011年7月号

  • 『パーフェクトドック』 by店長
    我が家には二匹のペットが居る。猫と犬である。
    犬の方はまだ幼少の頃だったので室内犬を目指したが畳や建具板間全てに被害をもたらすので三日ほどで野外犬の印籠を家族から渡される身となってしまった。そのうえ毎日の散歩という行為をしてくれる人もなく彼じゃなくて彼女は物干し場の向こうでいつもこちらの様子を伺う身となっている。
    店長としてはこういう付き合いを望んではいない。何とか犬らしい生活を整えてやりたいと思っていたが行動範囲を広くしてやるためのワイヤーを10メートル取るくらいのことしかしてあげられないでいた。
    先週の日曜の朝のことだった。テレビショッピングで犬のしつけのDVDをコマーシャル販売しているのを見た。散歩の時にはいつも両手を上げてバイクで言うウイリー状態になって後ろ足走行になってしまったり、牽引者である人の周りをグルグル回るので歩きづらくてしょうがない。力のない子供だと一度で散歩に懲りてしまうのもなっとくいくというわけで、犬と人との関係も薄くなってしまった。
    犬の名前はハナ(花)という。
    犬とは言え家族である。良い付き合いができるように少しでも努力してみたいと思っていたので、このコマーシャルを見て店長は飛びついてみることにした。4枚あるCDの1枚目を30分ほど見たところで疲れてしまった。というよりいつもおつかれバージョンなのでアクションものの映画を観る以外はどんなものも結構疲れる(特に目が)、30分で判ったことは犬をしつけるのではなく、人が威厳を持って接することで犬が人を指導者として尊敬されるようになることだということが判った。一般的に躾や芸をさせるのにおやつを使うが、一切そういう事はしないで付き合い方でお互いの信頼を得ることというのがまたいい。それから幼犬のほうがいいけれどどんな犬でも飼い主が変わることで犬も変わるという点だろうか。
    とにかく忙しい時間をぬってこの1万円ちょいする衝動買いをちゃんとものにしていかなくてはいけない。しばらくはドックトレーナーとしての勉強を続けなくてはならなくなった。という話でした。
    ※すぐ出来る身近な反原発

    ●各スーパーの意見箱に国の安全基準で商品を置かず、放射線測定値を掲げてもらうように意見しようではありませんか。(安全基準は国が決めるものではなく、消費者自身が決めるものである。だって放射線量と健康への被害影響は比例していますので線引きはもともとナンセンスな話ですから)
    一時静岡県内の自治体は農家を心配してお茶の放射線量を調べないと公言しました。風評被害といいますが。農家は病人を増やすことをしたいはずがありません。安全で美味しい物を提供することが生きがいでなくてはいけません。原発事故を起こした電力会社に賠償金を請求することのほうが本筋で先であるべきです。そうしないと消費者に原発事故の被害を広めてしまうことになってしまいます。
    ●テレビや新聞などで報道されない原発事故危険情報をとにかく多くの人に広める努力をしよう。
    ●一般市民が節電などしなくても昨年の中電の電力使用データーを見ると十分電力は余っていますので、節電のためというよりは、電気料金を少しでも払わないように電気を使わないようにしよう。
    現在企業で自家発電装置を持って発電しているところから余っている電気を電力会社が素直に購入して回せば今ある原発全て廃炉にしても余ってしまうというデーターも出ています。今管さんが勧めているのはその為なのです。
    先ずは基本料金を安くするためにアンペアダウンの変更を電力会社にしよう。
    領収書を見ると現在の契約アンペアが判ります。
    先ずは10アンペアダウンから初めてみてはどうでしょう。
    ●短い時間で少しですが、やっとテレビでも反原発デモを取り上げるようになりました。これから先のデモ行進に時間が取れる場合は積極的に参加しよう。恥ずかしかったり目立ちたくない人は仮装がかえっていいようです
  • 『蟻とキリギリス』by葉
    先日、岡谷市の八百屋CAMBIOさんで『祝の島』という映画を見てきた。
    内容は山口県、祝島で自給自足の生活をしている人々の、まったりとした日常風景を撮影したもの。
    と、同時に島の対岸4キロに位置する田ノ浦原発予定地への反対運動のドキュメンタリーでもある。
    原発には興味があるけどギスギスした緊張感は嫌だなあ。とか思っている人に最適かと。
    お年寄りのしわくちゃ笑顔に疲れた心が癒されます。
    さて、ここからは個人的な感想になります。ネタバレは特にありませんが、
    近々この映画を見る予定がある人は後で読んだ方が何か良かったりするかもしれません。
    それでは改めまして。映画の中でも特に響いた言葉がいくつかあったのですが、
    割と序盤の方で『命を懸けて反対している』と訴える場面が出てきました。
    『命を懸ける』非常に重い言葉です。苦しくて気が滅入ります。
    しかし、映画の中でそんな暗い雰囲気は殆ど顔を出しませんでした。
    むしろ島の人々は楽しげに、互いに笑い合いながら反原発を唱えます。
    何故だろう何故だろうと考えていましたが、映画の終わりの方でようやくなんとか答えが出ました。
    命を懸けるということは、必ずしもその瞬間に死ぬ気で事に当たるという意味ではなく、
    日々の習慣。掃除や洗濯、食事といった日常的な営みとして、生き方として取り入れる事も
    当て嵌るんじゃないだろうか。声を荒らげて死ぬ気でデモに参加することも時には有効かもしれないが、
    一日一回毎日欠かさず抗議の電話を入れ続ける方が、個人的には命を懸けていると思う。
    反原発は苦しくてしんどい。自分の中のイメージが大きく覆された瞬間だった。
    もう一つ印象に残ったのは、『今の日本は背伸びしすぎているんじゃねえか』という言葉。
    電撃が走った。これは、まさに正鵠を得た言葉だと思った。
    3・11以後、福島で原発事故が起こって以来、自分はずっと、一体何がいけなかったのかと考えていた。
    ネットで原発の隠された情報が入ってくるたびに、テレビで専門家や政治家や東電役員が詰まらない事を言うたびに、
    どうしてここまで理不尽な世界になってしまったのだろうかと、ずっと、そんな事ばかり考えていた。
    社会をより良くしようとして、みんな生きてきたはずなのに。
    それなのに、なんで困っている人を見捨てるようなことをするのか。
    なんで原発問題に関して、命に関わる問題にそんなに無関心でいられるんだ。
    どうして、そんなに融通がきかないんだ。なんで、そんなに冷たいんだ。
    みんな、日々の生活を送るのに必死で、問題だと分かっていても、とてもそこまで手が回らない。
    自分の事だけで精一杯。他人に構う余裕がない。
    でも、それは本当に、本当に余裕が無いんだろうか?
    車は一人一台持つ。携帯電話は必需品。男なら家を建てなきゃね。年に一度は海外旅行。
    それって、本当に、余裕を無くしてまで必要なものなんだろうか?
    上に合わせて高望みしているだけなんじゃないか?
    無理をして、背伸びをして、本来残すべき余裕まで、使い潰しているんじゃないか?
    夢を目指して空を飛ぶ。必死になって羽ばたいて、結果、地に足着いた考え方が出来なくなる。
    他人と幸せを比較する。贅沢をすることを良しとして、結果、必要以上に金銭を浪費する。
    背伸びをした『夢』と『幸せ』。この二つが、人々から余裕を奪い、理不尽な言動に繋げている一番の原因だと思う。
    アリとキリギリスの寓話を覚えているだろうか。毎日コツコツと働き続けるアリ達。毎日楽器を弾いて楽しく遊び呆けるキリギリス。
    物語では最後に冬が来て、食料を貯めていたアリ達は助かるが、遊んでいたキリギリスは死んでしまう。
    だが現実は、違う。夢に生き、芸術活動に邁進するキリギリスが生き延び、毎日コツコツと働き続けるアリ達の方が死んでいく。
    祝島は小さな島だ。でも、日本だって小さな島だ。今の日本はどう考えても背伸びしすぎている。
    己の器を知り、分相応の生活を送ることを良しとしなければ、余裕を失い、誠実な視野を無くしてしまう。誠実な視野を無くしては、より良い社会は生まれない。
    今回の大震災、原発事故の問題は、電力会社や政治の問題に留まらず、
    我々の生活スタイル、日々の営みの問題であることを、命を懸けて意識しなければならないのだと強く感じている。
  • 「お知らせ」
    ★7月10日第二日曜日にパン講習会を予定しています。
    参加料金1人6000円 午前9時から午後1時まで
    昼食は出ます。 締切りは7日まで。
    ★「 工房マルシェ〜七月の市 」             
     日時  2011年 7月9日(土)
         AM9時〜PM5時 
     場所  (朝日村)家具工房スタイル・ガレ
          工房・ギャラリー
    出品予定者  
    野菜・花  上條君子さん・竹野和子さん・中村みどりさん            食品   児玉理・千代美さん(シュトラッセ)・上條基久乃さん・ 新井江利子さん・中野人士さん(きんぴら工房)・西澤貴之・やよいさん(マトカ)
    クラフト  小久保隆司さん・内川千代美さん・やざきなおみさん・藤牧敬三
     サポートスタッフ  田近暁美さん・桃井千佳さん                 
     ※その他 当日または事前に古本を集めて古本を販売し義援金とする予定です。
     市の目的
    良い品モノ・美味しいモノ・素敵なモノを紹介し販売する中で 豊かな時間・交流が
    生まれる市にする。また、出品者より無理のない範囲で義援金をお願いし僅かでも被災地のためになる活動をする。
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