きんぴら通信。2011年8月号

  • 『色々とありますが』 by店長
    ●昨年6年目にしてやっと無農薬栽培でのコメ作りの方法が田植え後2週間の田んぼウォーキングで確立したかに見えたのですが、今年は除草機を2回かけただけで他に何も出来なかった。疲れが取れずにやろうという気力が出なかったのだ。アキレス腱や手足関節の強張と痛みがなかなか取れない。こういう時は疲れが溜まっているということ。無理してはいけないと自覚しているので、田んぼのことも畑のことも雑草除去作業は諦めることにした。農作物の出来不出来に一番影響するのは土の質であろうけれども雑草に囲まれて日が当たらなければ当然生育は悪く雑草対策なしで豊作などはありえない。よって今年の作物はあまり期待できないということになった。
    6月の末から天気と相談しながら麦の刈り取り作業が7月中旬までかかって行われた。最初のうちは夕立が来る前に少しでもという作業でしたが、コンバインのつまりや故障やらで順調には行かなかった。朝露が乾いてからの10時過ぎから刈り取りが始まり午後3時までの作業が主で、毎日35度を超える炎天下での作業は結構体力を消耗し、息子も家に帰るとすぐに横になって寝てしまう日が続いていた。その疲れも貯蓄されて月末に帯状疱疹の発疹が出始めてしまった。主に体の左側がアチラコチラとピリピリと痛みが走ったりしている。今回2度目なので発疹が出始めて6時間後にはしっかり帯状疱疹の対策(痛み止めのバッファリンと神経系を修復してくれるビタミン類のアリナミンを飲んだ)を取り始めたのでひどい事にはならなかった。それでも体力が回復するまでは無理をしてはならないので、病院へ行ってウィルスをやっつける薬を頂いてきた。今日から5日間ほどはいっそうだらだらと過ごすことに決め込んだという訳だ。

    ●今年は春先から親戚のおじさんやおばさんや親友が次々と亡くなってしまった。生きているうちにしか会って話をすることはできないことを改めて思い知った。50を過ぎると両親が高齢になることと同じ世代でも病気で亡くなる人もおり、やはりそういう別れの多い世代に入ったんだなということだろうか。仕事優先に生きていたのではお世話になった人や大切な友人との時間が軽薄のまま会えなくなってしまうのだなと・・・・・・・、これからは少し無理をしても積極的に大切な人と会う努力をしないといけないと思う。

    ●実は東北へこの夏休みを使ってボランティアに行こうと予定していた。被災地の人々に一体何が出来るのだろうかと考える日が続いている。特に福島県内の子供達やホットスポット地域になっている方たちには復興よりも避難することしかないのではないかと思っているので、そこでのがれき処理の手伝いをすることにはどうしても気が進まない。
    放射能汚染地区での復興は今のところありえないと思っている。しかし、汚染地区ということを知った上でもそこでしか生きられない人達は居るし、マスコミからは悪い情報はあまりでてこないけれども、今現在も高濃度の放射能が事故現場から飛散し続けているのだから、遠く離れた静岡のお茶の葉や都内の下水処理場からも高濃度のセシウムが出てきてしまうありさまで、これから先もっと汚染地区が広がってくるのは想像できる。震度5以上の地震がある度に日本中に造ってしまった原発のどこかで事故が起き、また放射能が漏れるとしたら、本当に安心な場所などありえないのが現実だろう。
    とりあえず自分でできることはこの最悪の事態を引き起こした原発をなおも支持する人達(国民の命と健康よりも金儲け重視の経済重視)に役職をやめてもらう行動(裁判費用の協力や署名活動や知らされていない原発に関する事実を広げること国会議員への意見書送付など)に協力することではないかと思っています。この27日の被災者への救済法案は一刻も早くということで法案を通す必要はありましたが、賠償金に上限を設けてしまうという東電救済法案のおまけ付きであった。多くの国民の生命と健康を始めこれからの日本を背負っていく若き人達の夢と生きがいを奪い取ってしまうという不祥事を起こした加害者の企業を守る法案とは一体何のためなのだろうかと考えてしまう。私のような一平市民に理解出来ない国政は現存議員によってまだ突き進んでいる。長野県内の全国会議員へメールにてこの法案が通らないように意見を送りつけていたが一人の議員からもそれに対して返答はなかった。なんと誠意のない議員たちだろうか。
    最近は福島原発関連の報道がロクに流れなくなってきました。が、あれから事態はますます深刻になっています。放射能の拡散も毎日変わらず続いています。天気次第で日本中どこにでもホットスポットは出来てしまいます。復興できるところもあるかもしれませんが、本当は日本中に避難地区が広がっているのではないでしょうか。情報の出元が東電と原子力安全保安院と政府ではもう信用度ゼロなのです。


    ※今回も引き続きすぐ出来る身近な反原発

    ●各スーパーの意見箱に国の安全基準で商品を置かず、放射線測定値を掲げてもらうように意見しようではありませんか。(安全基準は国が決めるものではなく、消費者自身が決めるものである。だって放射線量と健康への被害影響は比例していますので線引きはもともとナンセンスな話ですから)
    一時静岡県内の自治体は農家を心配してお茶の放射線量を調べないと公言しました。風評被害といいますが。農家は病人を増やすことをしたいはずがありません。安全で美味しい物を提供することが生きがいでなくてはいけません。原発事故を起こした電力会社に賠償金を請求することのほうが本筋で先であるべきです。そうしないと消費者に原発事故の被害を広めてしまうことになってしまいます。

    ●テレビや新聞などで報道されない原発事故危険情報をとにかく多くの人に広める努力をしよう。

    ●一般市民が節電などしなくても昨年の中電の電力使用データーを見ると十分電力は余っていますので、節電のためというよりは、電気料金を少しでも払わないように電気を使わないようにしよう。
    現在企業で自家発電装置を持って発電しているところから余っている電気を電力会社が素直に購入して回せば今ある原発全て廃炉にしても余ってしまうというデータも出ています。今、管さんが進めているのはその為なのです。
    先ずは基本料金を安くするためにアンペアダウンの変更を電力会社にしよう。
    領収書を見ると現在の契約アンペアが判ります。
    先ずは10アンペアダウンから初めてみてはどうでしょう。

    ●短い時間で少しですが、やっとテレビでも反原発デモを取り上げるようになりました。これから先のデモ行進に時間が取れる場合は積極的に参加しよう。恥ずかしかったり目立ちたくない人は仮装がかえっていいようです。
  • 『満漢全席』 by葉
    最近、どうにも胸の奥が、もやもやムカムカしませんか?自分はしてます。
    広がる放射能被害。保証のない暫定基準値。農水省主導による放射能汚泥の肥料の流通。
    倒壊寸前の4号機使用済み燃料プール。福島原発ライブカメラの偽装疑惑。相次ぐ電力会社のやらせ。虐げられる福島原発作業員。
    支援団体を騙るヤミ金会社。退職金5億を受け取る東電社長。税金で東電を救済する法案の可決。メディアの姿勢。政府の体質。
    責任を擦り付け、自らを省みない、社会。
    まったく。こう毎日毎日休みなく次から次へと厭な問題が押し寄せたんじゃ、とても対応し切れませんよね。完全に個人の処理能力を超えてます。しかし、それでも何かしなくちゃと危機意識だけは日々高まっていく訳で。
    これがどうにも気持ち悪い。
    問題ばかりが山積みで、精神的に消化不良を起こしている状態だと、第三者から提案された解決策にすぐ飛びついてしまいがちですよね。
    それが怖い。
    風評。節電。メガソーラー。募金。支援。菅首相。
    こんな状況だからこそ、きちんと毒味した上で、薬の作用、副作用、両方納得した上で、責任持って解決策に協力していきたいものです。
    それにしても、……これから先も当分の間は、この問題提起の終わりが見えない状況が延々続いていくんでしょうね。
    まるで満漢全席でも食べてるような気分です。まあ自分は食べたことも目にしたことも無いですけども。なんとなくのイメージです。
    百種類もの料理が次々、自分の前に出てきます。
    残さないよう手を伸ばしますが、一つの皿を食べ終わる前に次の料理が運ばれてきます。
    しかも料理一つ一つがメインディッシュ級です。脂っこかったり、味付けが濃かったりと、消化に悪いものばかり。
    仕舞いには出された料理を目にしただけで、ゲップが出てくるような有様。それでも何とか手を付けなければ、そのまま捨てられ葬られてしまう。それは避けたい、どうしたものか。
    ……結局は、一番手近にある料理。今の自分の生活に一番近い問題から片付けるしかないのかも。
    『衣・食・住』自分たちの足場である地元はこの問題に対してどんな動きをみせているのか?
    自分たちが今食べているものは、本当に安心安全なもので間違いないのか?これを気にしているだけで、随分と消化不良は治まる気がする。
    背伸びをせずに小規模に、先ずは自分の身の回りから、消化し、解決していきましょう。
    自分自身に余裕がなければ、他人の余裕は贖えません。誰かの力になるために、今は足場を固めましょう。
  • 「お知らせ」
    ★古本販売はじめました。
    佐藤紅緑の『少年聯盟』や、柳田國男の『遠野物語 増補版』等あります。
    まだまだ冊数は少ないですが、ボチボチと時間をかけて増やしていきたいと思ってます。
    〈今月の一冊〉 『炉辺動物記』 斐太 猪之介
    「――カモシカは雲の座に黙想する聖者である。」
    今からほんのひと昔前、まだ山犬が現実の脅威として認識されていた時代のこと。
    草木も眠る深夜の山小屋。
    老いた猟師が炉辺で語る。
    山の獣に纏わった少し不思議な小話集。

    ★9月2日にパン講習会を予定しています。
    100%ライ麦パンを作ります。
    参加料金1人6000円 午前9時から午後1時まで
    昼食は出ます。 締切りは8月26日まで。

    ★麦の刈り取り完了しました。
    今年から黒小麦の全粒粉も販売を開始しました。それから北海道のパン用粉に自家栽培の南部小麦の全粒粉を2割加えたオリジナル粉も販売を始めました。
    スペルト麦は相変わらずフスマ部の質が硬質のため、やはり全粒粉として扱うのには無理があるようです。今年からスペルトだけは精製紛にして販売したいと思います。値段はぐっとお高いものになってしまいますが、ドイツからの輸入ものと同じ値段で揃えようと思っていますので、宜しくお願いいたします。
    近年、国産小麦粉は外国麦の価格高騰の影響を受けて毎年のように値上がりしています。
    今月は円高ということもあり、輸入品が安く手に入るようですが、麦の値上がりは生産地での不作が主な原因ですので、不作から豊作へと転じなければ、やはり根本的な解決とはなりません。
    国産小麦も心配です。放射能汚染地区の広がりと収束の先の見えない現在、特に麦のように生育期間が長いものは、多く影響を受けやすいのです。今のところ塩尻周辺で放射能汚染が確認されていないのがせめてもの救いです。自分たちもいつまで安全なものを作り続けられるのか、心配するところであります。

    ★夏休みしっかりいただきます。
    8月8日(月〉〜16日(火)まで長期休みをいただきます。
    体調が整うようでしたら店長も東北へ行きたいと思っています。
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