きんぴら通信。2012年10月号

  • 『MD90で2泊3日、福井へのツーリングD』 by店長
    8号線に入ってしばらく走ると山代温泉の看板を見つけた。
    国道から外れるとはいえほんの3キロ位の所にあるらしい。
    足湯でもあればただでくつろげそうだ・・・・という甘い考えで進路を変えることにした。
    山代温泉は名前のとおり立派な温泉地だった。
    コンビニに例のごとく寄って「足湯ありますかねぇ」と聞くと
    「ありますよ・・確か早朝6時から開いてるんじゃないかなぁ」
    しめしめと思って温泉街を探したがなかなか見つからない。
    オケにタオルを入れて歩いている人がいたのでそっとつけてみると広場の一角に地元の人が入る温泉施設があった。
    400円で入れるようだ。そのすぐ横に無料の足湯施設があった。
    ここが源泉らしい。
    開場は8時からとある。
    入れないじゃん・・・。
    どうしようかとバイクを引きずり始めると、ロータリー広場の中心に立っているやけに立派な施設から着物を着たお姉さんが声をかけてきた。
    「お兄さん、お湯に入りたいの?」
    「洗いたいの?お湯に浸かるだけならここがいいわよ、ここは二階に休憩室があるから入ったあとゆっくりできるわよ」
    最後の言葉がオイラの気持ちを動かした。
    ゆっくり浸かったあと30分くらい仮眠できるのかい・・・決まりだな。
    「じゃ、入ろうかな」
    バイクを駐輪場においてから荷物を持って施設に入った。
    ンンン・・500円かぁ・・・ここまで準備して高まっている気持ちを500円でご破算にはできんなぁ。
    機械に500円を入れることにした。
    お姉さんはニコニコしてごゆっくりと声をかけてくれる。
    ここは洗い場と同室に脱衣所があり、脱いだ服は下駄箱棚のような所に入れて仕切り板の向こう側の浴槽に一人きりで入った。
    誰も来ない、気配もしない。
    外を通るクルマや人の声が時折聞こえるだけだ。
    和と洋が強引に混在しすぎてなんだか落ち着かない。
    明かりは外からの自然光を遮るように朱と碧のステンドグラスで派手な色に変えられている。
    電灯のスタンドは真鍮製らしいが黒色に塗られていて今年で築2年目らしいが、筆の跡が出始めている。
    そのまま色を塗らなないほうが時間がたった時にわび・さびが出て好感が持てるが、どうしてもオープンの時に良い状態でということを考えてしまうのだろう。
    部屋全体は板壁に漆を塗ったような焦げ茶色である。
    水に強いアクリル系の塗料がきっと使われているのだろう。
    全体として豪華な雰囲気を出したかったのだろうが、オイラみたいな者には違和感だけが引っかかる。
    とにかく暗い割に落ち着かない。
    建築は組み工法の伝統的な建築物となっている。
    しっかりとした材料を使っているので、相当お金をかけただろう。
    余計な小細工はいらないのになと残念な気持ちになる。
    体が温まったら一番の目的の二階での仮眠だ。
    窓は全部開けられて外から強い日差しと朝のさわやかな冷たいそよ風が入ってきていた。
    風が外から入ってくるのに扇風機が誰もいない部屋で回っている。
    オイラのためにお姉さんが回しておいてくれたのだろう。
    が、これは必要ないので止めるしかないな。
    スイッチを切って横にならせてもらう。
    オット、お茶があるじゃん。
    布巾がかけられているお茶碗をひとついただきポットからお茶を入れいただくことにした。
    外を眺めると自転車に乗って学生が走っていく姿が見える。
    そろそろ周りの店も開き始めるようだ。
    時間にしてちょうど30分仮眠を取らせてもらった。
    熟睡はできなかったがいい時間を過ごせた気がする。
    きた道を戻って8号線に入り黒瀬の交差点を目指す。
    そこから海沿いに続く国道305号線に入り塩屋という港に寄ってみる。
    海から入る川沿いに多くの小舟が止まっているが、絵になる感じではなかった。
    港でバイクを止めてチョコを1かけとポットの水を一口飲んで、一般的な観光地である東尋坊を目指した。
    東尋坊の手前で小さな集落があった。
    結構急斜面に30件くらいの家が谷を挟んで渓流沿いに山に向かって民家が並んで建っている。
    バイクなので人が通れる細い道をグルグルとその中を散歩する。
    坂道細道迷路のように続いている。
    ああ、尾道へ行ってみたいなぁ・・・こんな感じかなぁ。
    絵になる所はないかなぁと出たり入ったりしたが、なかなか絵にしようという場所が見つからないので先に行く事にした。
    東尋坊の広い無料駐車場はどこもガランとしていた。
    呼び込みらしい人たちも暇そうだ。
    一番奥の現場に近い駐車場にバイクを止めて案内のおじさんに言われた階段を降り始めると店内階段だった。
    降りると同時にお姉さんの声がかかる。
    土産物の試食をどうぞというわけだった。
    景色だけ見るつもりなので、笑顔を返しながら片手のひらを上げてお断りをする。
    広い海原を眺めていたいが、暑すぎる。
    早々バイクに戻ることにした。
    もう一度土産物屋の中を通る・・・何も買うつもりはない。
    が、お姉さんがわかめの吸い物の試食をさし出しちゃったからしょうがない。
    暑いから水分を体が欲していたからしょうがない。
    あくまで買うつもりはないが・・・・いただく。
    「ごちそうさま」
    「お兄さん気をつけてね」
    観光客が本当に昔と比べて少なくなったと駐車場のおじさんが言っていた。
    ちょっとだけ申し訳ないと思う。
    しかし、土産物には買いたい商品がないのだからしょうがない。
    その土地のスーパーに入ったほうが土産になりそうなものがあったりする。オイラは自称貧乏、無駄使いは出来ないのだから。
    さて、海岸沿いに続く県道7号線を三国町に向かう。
    海岸沿いを走ってから初めて民家の多く並ぶ所へ来た感じだ。
    三国町について何も調べていないので、とにかく絵になる場所はないかとジグザグ状に民家の間を抜けて走る。
    バイクも郵政バイクだし、まるで郵便屋さんのようだ。
    少し山の方に入ると洒落た喫茶店の看板を発見した。
    どこかなと先に行くと左にと案内があり、海に面した側にテーブルと椅子を用意した洒落た喫茶店だった。
    入ったからにはなにか注文をしないとと思い。
    メニューを見て驚いた。みんな高い。
    自慢にはならないがオイラ庶民の中でも下の方の収入と思っている。
    この値段の店には入る器ではなかった事を改めて思い知った。
    眺めの良い窓から外を眺めてると遠く防波堤に並ぶ釣り人達が見える。
    歩く人はおらず等間隔で粒のように並んでいる。
    ゆっくりと店内にピアノの曲が流れている。
    とにかく眠い。
    結局一番値の安かったカフェを頂き店をあとにした。

    すぐ近くにあった神社によってみると、あ〜ら不思議、屋根を支えている梁の角の部分に掘り物があるのだが、象みたい。
    鼻が長いもん。
    目も大きくまんまるなので、ちょっと見だと龍かなと思ったんだけどね。
    板塀の民家の並ぶ漁村という感じだが、よく判らない。
    絵を書く場所を探してウロウロするのだが、新しい住宅が入り乱れてここだっという所がなかなか見つからない。
    何度も同じ場所をキョロキョロして通るとなんだか不審者らしいと自分で思うようになってくる。
    自分が怪しく思えるようになったら危ない・・・ぞ。
    さっき気になったあの小さい魚屋の中に入って見なかったことを今になって後悔している。
    買い物をしないと決めている事は動きを狭めてるな・・・・今判った。
    九頭竜川沿いに県道10号線まで内陸に向かって走る。
    目的の友達の家までこの10号線は続くが、距離的には10キロくらいのものだろうか。
    もうすぐだ。
    夕方5時半ころにつくようにと思っていたが、絵を描くところも見つからずに午前中で着いてしまいそうだ。
    一応友達の家の場所の確認だけしてから暇つぶしにと図書館と丸岡城を目指した。
    丸岡城は坂井町のとなり町の丸岡市にある。
    バイクで10分くらいの距離にあるので、安心して暇つぶしができそうだ。

    〜とうぶんつづく〜
  • 『温水器のススメ』 by葉
    ・月々支払う電気代、平均1万7千円。
    経済的にも道徳的にも大問題な最新電気湯沸し機、エコキュートから脱却するべく、古き良き太陽熱温水器に目をつけたきんぴら工房。
    自家発電だとどうしても100万以上掛かってしまうが、バッテリーを必要としないこれなら安く手軽に出来る。
    変換効率にしても太陽光発電が20%なのに対して、太陽熱温水器は50%、比べ物にならないほどに温水器のほうが優れている。
    こりゃもう絶対間違いない。一般市民が活用するなら発電の前に給湯だ。
    そうと決まれば急がば回れ。早速インターネットを使って情報収集してみよう。
    えーとなになに……どうやら太陽熱温水器は大きく二つに分けられるらしい。
    集熱器と貯湯槽が一体となったタンク一体型。
    もう一つは、集熱器と貯湯槽を分離し、貯湯槽を地上に設置する不凍液循環型。
    前者は従来のイメージ通りのシンプルな構造。
    後者は熱の媒体となる不凍液をぐるぐる循環させる必要があるので、その分電気を必要とする。
    後者の方が見た目がスマート。屋根に掛かる重量が減るということもあって主流となっているようなのだが、格好つけるのが苦手なきんぴら工房としては前者のほうが似合いそう。
    電気を極力使わないことを目的としてやってる訳だし、使わなくて済む電気なら、節電しとくに越したことはない。
    次は落水式と水道圧式の違い。
    カンタンに説明すると、落水式は屋根との高低差を利用してお湯を出し、水道圧式は水道の勢いを利用してお湯を出す。もうちょっと詳しく説明すると、落水式は圧が弱いためガス給湯器や石油給湯器に接続して使えない場合があり、水道圧式は水道の勢いを利用するので高低差が無くても(地上置きでも)設置が可能だったりするみたいです。
    うーん……。日差しの都合上、屋根の上に置く予定なので高低差はどうでもいいのだけれど、給湯器に接続できないのはちょっと問題ありそうだ。
    冬場十分にお湯が沸き切らない場合なんかには、やっぱり給湯器は必要だろうし。
    落水式と水道圧式だったら、まあ普通は水道圧式の方がいいんじゃなかろうか。
    続いて……え?なに?こんな調子でまだ続くのかって?
    いい加減にもう読み疲れてきた?
    まあそんな事言わないで。
    心配ご無用大丈夫。太陽熱温水器に関してはこれが最後の説明ですんで。
    えーと、最後は……集熱器、実際に熱を取り込む部分ですね。
    ある意味一番重要な箇所。温水器の性能を決定付けるところです。
    太陽熱温水器の集熱器は、平板式と二層真空管式、やはり二つに分かれます。
    平板式は従来のタイプ。薄くて平たい太陽光パネルみたいな見た目のヤツ。
    二層真空管式は新型タイプ。ブルーメタリックに塗られたぶっとい真空管のお化けが何本も横に並んでいるヤツです。
    見た目すごい未来チックで、日光を浴びて輝くと、なかなかどうして見栄えします。
    従来のタイプ、平板式の温水器は外気温の影響を強く受けてしまうため、冬場の寒い気温の中では熱変換が下がってしまい、あまり機能してくれなかったようです。(最悪の場合、タンクが凍結、破裂することもあったらしい。)
    しかし、二層真空管式は、魔法瓶と同じリクツで外気温の影響を受けにくくなっているらしく、気温が低い冬場でも日照量さえ確保できれば集熱可能という触れ込みです。
    素晴らしい。こりゃもう二層真空管式で決まりでしょう。
    時代遅れと思われがちな太陽熱温水器だってしっかり日進月歩してるんだなあ。
    さて、さてさて。
    購入すべきモデルは決まった。タンク一体型の水道圧式の二層真空管式のもの。
    残る問題はただひとつ、肝心カナメのお値段だけれど……。
    えーと、あーと、なるほどなるほど。
    9万円ですね。送料含めて。
    安いっ!なんでこんなに安いの!?
    それはオークションだからです。
    インターネットのヤフーオークションで都合よく新品の商品が入手できました。
    無論、騙されないように商品情報や、出品者の過去の取引内容を確認した上で落札したわけですけども。
    商品名は【MMC SOLAR18】。上記の内容を全てクリアした増設可能な給湯器です。
    タンク容量は150リットルと少なめですが、給湯性能がどの程度なのか未知数な上、うちで消費している湯量が不明ということもあり、とりあえず一年様子を見てから判断しようということになった。
    (使用してから約二ヶ月、今のところは好感触。曇り以外は順調に風呂のお湯をまかなえてます。)
    MMC SOLARのホームページがあるので、興味がある方は覗いてみるといいかも。
    上記の商品は新品で買うと13万8000円するみたいですね。

    来月は実際に設置、配管を自力でやってみた様子をお伝えする予定。
    そんなに待てない、今すぐうちも設置したい!というせっかちな方は、きんぴら工房ホームページの店長ブログで大体の内容を確認できますんで、そちらの方を覗いてみて下さい。
    〈つづく〉

  • 「お知らせ」
    ★きんぴら農園ボランティアご案内。
    10月の作業
    ○そばの刈り取りと脱穀
    ○大豆の刈り取りと脱穀
    ○タマネギ苗の移植作業
    お手伝いしたい方のメールでのご連絡をお待ちしております。
    作業の進み具合は店長農園ブログをご覧ください。

    ★きんぴら農園自然農ハゼ掛米(キンピカリ)が新米になります。
    脱穀作業は22日になりそうです。それ以後のご注文から新米となります。
    10キロ5000円となります。
    ご注文の際には玄米か白米かご指定下さい。

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