きんぴら通信。2012年9月号

  • 『MD90で2泊3日、福井へのツーリングB』 by店長
    僕がおじゃましている間に2人のお客さんが来店した。
    男性の一人はジャムを購入していき、もう一人の女性は常連らしくショーケースの中のロールケーキを見て「ケーキはこれだけなの」と言った。
    「すみません売り切れてしまい今日はロールケーキしかないんですよ」
    そう言いながら一口サイズの小さな器に注いだ冷たいハーブティーを差し出していた。
    「暑いですね」
    お客さんはニコッとしながらそれを飲むと「有難う」と言って「ロールケーキ全部いただくわ」となった。
    オイラの店では年に一度初売の時にやるくらいだ。
    こういうお客様とのいい流れは見ているだけで気持ちのよいものだと思った。
    ジャムとお菓子を土産に買ってお店をあとにした。
    バイクの走行距離メーターを見ると一日で350キロも走ってしまった。
    今日はつかれた。
    早くテントを張ってご飯を炊いてとにかく横になろう。
    頭の中はそればっかだった。
    自分のツーリングは一日200キロが理想と思っているので、走りすぎだ。
    夕食はご飯を炊いた。
    おかずは無し。
    3年ほど前に賞味期限切れとなり、お店から撤去させていたごまスープを混ぜ込む。
    おお、粉状でなくなっているぞ、板状のコンソメ化しているそれを入れた。
    近くに生えてるヨモギの葉をひとつまみ入れる。
    今回は香りつけと言うよりは腹痛予防のような気分になるので、多めに入る。
    納豆が食べたいなと思いながら、バナナをかじる。
    食べ終わったらテントに入って暗くなるまで今日の日記をつけた。
    (1日目使用ガソリン7.43リットル走行距離342キロ=リッター当たり46.02キロ)(支出 土産880 食品655 ガソリン1038 計2573円)

    早朝1時に車の動きの音で起きる。
    隣にあったキャンピングカーが走り去った。
    少し遠くでは釣りをする人たちが集まり始めているようだ。
    4時半ころ外が明るくなり始め鳥の声が響き始めた。
    テントの中でストレッチをはじめる。
    毎日これをしないと一日いい動きができないのである。
    歳を取るということはそういう事であるのであった。
    さて、外に出てラジオ体操をする。
    曇り空だが雨にはなりそうもない。
    蚊に刺された。
    動いていたのに・・・。
    テントが結構朝露で濡れているので、ひっくり返して陽の当たるのを待った。
    その間にお茶を入れて飲む。
    なかなか陽が当たり始めない。
    河原に降りておみやげ用の石拾いをし始めてしまった。
    ついつい気が入ってしまいあっという間に1時間が過ぎてしまう。
    10個ばかり目をつけたが、結局大きいのは荷物になるので持ち帰ることはできず、結局小さいのを3つだけ選抜することに落ち着く。
    石拾いは・・・楽しい。
    テントも乾いて早朝6時出発となった。
    川下にある橋を渡って県道4号線を走る。
    国道8号線に戻るわけだが、少しでも近道を走りたいわけで、この道を走ると福井よりに斜めに8号線に合流できる。
    当然ながら朝早いこともあり県道は車が全く走っていない。
    赤カブ君も調子よく田圃道ばかりでなく程々の住宅地も現れ走りやすい気がする。
    倉重という付近で左側に広がる田んぼの中に白い大きな鳥を発見した。
    白い鶴のような鳥が3羽いる。
    すぐバイクをUターンして双眼鏡で確認する。
    やはりサギとは違う。
    サギならくちばし部分に黄色い部分があるもんな。
    くちばしが全部黒いから鶴のようだ。
    それともコウノトリか?
    鶴もコウノトリも信州にはいないのでオイラには判らない。
    野鳥図鑑を持って来るべきだったと後悔しきり。
    朝食にカエルかオタマでも食べているのだろう。
    ズームの倍率は高くないがそれでもデジカメでと思ったらメモリーがいっぱいで撮れない。
    おんやぁ・・・?しまったSDカードを自宅パソコンに差し込んだままカメラを持ってきてしまったァ。
    今まで撮れていたのは内蔵メモリーだったのかい。
    今日は福井県坂井町に住む友人宅まで行って一泊させていただく予定だ。
    そこまでの距離は80キロ程度なので海岸線を観光がてら遠回りして150キロ程度走ろうと思っている。
    昨日は乗りっぱなしという感じだったので、そんなんで丁度いいだろう。
    実はもう少し遠くまで、大飯原発まで行けたらと思っていたのだが、昨夜地図を改めて確認してみたところ、そうすると相当ハードな一日となり、友人宅には戻ってこれそうもないことが判った。
    今回大騒ぎの大飯町へまで足を伸ばすことは諦めることにした。
    原発問題は地元の合意があればそれでオッケイというシロモノではないはずだ。
    それは福島の原発事故ではっきりした。
    日本国中が迷惑し、被害者化するのだ。それもいっときの問題ではなく、これから先4年10年目から多くの健康被害者が出始めてくる。
    チェルノブイリ事故後の調査を見てみると喉の甲状腺に膿の貯まる袋ができはじめたのは4年後と聞くが、福島の子供10歳前後の間で今30%にその症状が現れ始めていると最近報告があった。
    原発という問題は人が欲に走りすぎた人災でしかない。
    なんの対策も取れない権力も金もない普通の弱い人達が一番被害を被るしかない事を、残念だが進めたがる人たちには頭で思い描き考えることができないのだろう。
    この地球上で生きていくのに一番必要なものは、健康を維持するためのまともな食料と暮らしの環境しかないはずだ。
    地球上に済む生命を守る以上に大事なものなどないはずだ。
    オイラはそう思うな。
    ましてや大量のカネを動かすことが目的となってしまった原発などは多くの生命にとって悪いことしかないのにさ・・・・・・・・・・・・。
    〜とうぶんつづく〜
  • 『第三の……』 by葉
    約65%省エネ!環境にも配慮!
    太陽熱とすこしの電気でお湯を沸かすので、
    1の電気で3のお湯!
    太陽熱+夜間電力。給湯にかかるランニングコストは月々平均たったの1,000円です!
    ……一体何の話かって?
    給湯器ですよ給湯器。
    エコでキュートな給湯器、みんな大好きエコキュートの某メーカーの宣伝文句。
    設置機器代、初期費用こそバカ高いものの、それを補って余りあるほどの、他に類を見ないほどのランニングコストの低さがウリ。
    ……なんだそうですが、
    1,1231円。
    なんの数字かわかります?
    何を隠そう、これ、うちの今月の電気料金。
    8年前の自宅リフォーム。知人の勧めで購入しちゃったエコキュートでのひと月にかかる電気代です。
    1,000円?なにそれ、どういうことなの?
    十倍以上差が開いてるけど、うちってそんなに電気使ってる?
    エアコンなんてひとつもないし、日中は電灯さえ点けてないけど?
    あからさまにおかしい請求。
    おまけに故障が多い多い。
    10年持つと言われたヒートポンプが、すでに二回もご臨終。
    しょっちゅう起こるパッキンの劣化。
    そこから起こる水漏れで、タンクの床板、もうボロボロです。
    寒い冬場はもっと高くつく。
    月々平均なんと1,7000円。
    過去には最大2,4259円も、請求されていたという。
    ナンセンス!
    騙された!
    馬鹿にするにもほどがある。
    他に類がないランニングコスト?
    確かに類を見ないけど、まるきり逆の方向じゃんか!
    原発事故の件もあるし、世間一般の評判はさぞかし悪化してるんじゃないか……と、思いきや。
    意外や意外、エコキュートへの評判はまったく悪くなっていない。
    節電という面ではアレだが、省エネ性、経済性ではやはり他より優れている、といった意見が大半を占めている。
    ここまで評価と実情が違うと、なんだか狐に化かされたような気になってくる。
    うちか?うちだけ悪いのか?
    うちみたいなのは例外で、普通だったらやっぱり安い?
    冷え込みのきつい寒冷地。水漏れという事情も重なり、こんな金額になっているのか……?
    わからない。
    わからないけど、どちらにしてもこのままじゃまずい。
    家計的にも道徳的にも、別のやり方に移行するべきだ。
    単純に電気代を削ろうと考えるなら、節電。
    しかし、前にも書いたように、うちは給湯器以外にはそんなに電気を使っていない。
    エアコンの設定温度を下げましょうとか言われても、そもそもエアコン自体がないのだ。
    冬場の暖は薪ストーブと湯たんぽで賄ってるし、節電しようと思っても、節電できるものがない。
    じゃあ自家発電とかどうだろう?
    太陽光発電、風力発電、水力発電。
    手法はいろいろあるけれど……。
    とりあえず、一番メジャーな太陽光発電に関しては、却下。
    だって費用が掛かり過ぎるから。
    確かに昔と比べたら、補助金なんかも出てはいるけど、十分な量を発電しようと思えば、それでも工事費用合わせて100万前後は掛かってしまう。
    見た目安くても意味ないし。
    補助金だって自分の金だし。
    高級品ということは、それだけエネルギーが消費されて作られているということだと思うし。
    ソーラーパネルを造るコストと、壊れるまでの発電量とを比較検討してみると、それほど上手いやり方ではない。
    それじゃあ風力発電は?
    風力発電は小型のものがあまりない。
    性能的に不安定だし個人向けではなさそうだ。
    超低周波の問題もあるし、ソーラー同様費用もかかる。
    3つ目、水力発電。
    実はこれが一番有望。
    小型で性能の良い製品が既にいくつか販売中。
    近くに川がなければ無理だが、水量と、水利権の問題さえクリア出来れば、安定して電気を賄うことが可能となる。
    ……のだが、やっぱりこれも価格が高い。
    結局、個人で自家発電をしようとすると、どうしたところで高い費用、設備投資が必要となる。
    100万円をポンと出せる裕福な人はいいのだろうが、生憎うちのような家庭ではそういう真似は難しい。
    困った。手詰まり。どうしよう。
    手を打たなければお金が掛かる。
    手を打つためにもお金が掛かる。
    にっちもさっちも行かない状況。
    うーん、この際仕方がないか。
    多少無理をしてもいいから、何としてでもあの給湯器を……ん?
    待てよ……、給湯器?
    ふと、あるひとつの考えが浮かんだ。
    そうか……、給湯、湯沸しだ!
    発電自体は難しくても、お湯を沸かすなら簡単だ!
    時代遅れの給湯器。ひと昔前に使われていた、便利なものがあるじゃあないか!

    太陽光の発電器じゃなく、太陽熱の蓄熱器。
    即ち、太陽熱温水器が。
    〈つづく〉
  • 「お知らせ」
    ★今月の一冊

    【津波の後の第一講】
    今福 龍太 鵜飼 哲 編

    『どのようにしてふたたび教室の学生たちに向き合えばいいのか、まるで見当もつかなかったのです』
    ・東北関東大震災の後、大学教師は新年度最初の授業で一体何を語ったのか。
    そして、何を語らなかったのか。
    12人の講義の記録。
    知識人らしい難解な文が多いのですが、当時の大学内の空気を感じる助けになりそうです。
    ……欲を言えば、講義を受けた生徒側の意見、感想なんかもあると良かった。


    ★参加予定のイベント案内

    ○平出遺跡祭り
    9月9日(日)雨天決行

    ○長谷寺秋分祭り
    9月23日(日)
    オーガニックコットンや自然食品やクラフトなど出店しているそうです。

    ○おてんとさんぽ “手仕事と産直市“
    9月29(土)30(日)
    辰野町荒神山スポーツ公園で行われます。今年で2回目の出店となります。
    詳しくは手と手実行委員会まで
     電話0266−41−0065

    ○夜の森のマーケット
    10月6日(土)午後1時より夜8時まで雨天中止となります。
    きんぴら工房の森で焚き火をしながら素敵な異空間を楽しみましょう。クラフト商品や歌や朗読その他いろんな物事を持ち込んでみて下さい。

    ○クラフトピクニック
    10月13(土)14(日)
    松本市あがたの森公園で今年も行われます。
    きんぴらでは今年も揚げパン作りをやってもらおうかと思っています。

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